グレイジンガー(Greissinger)足部義足/概要・特徴
Greissinger足部義足の概要・特徴
Greissinger(グレイジンガー)足部義足は、下肢装具のうち足関節に装着して利用することができる装具である。SAFE足やSACH足などとは異なり、足関節の回内(外返し)・回外(内返し)運動を行うことができるという特徴がある。この動きができるという事は、左右方向に傾斜が付いた斜面であっても足底全面接地できることを意味しており、さらなる足関節・アライメントの安定化につながっている。回内・回外のおおよその可動域は10度程であり、正常足関節の回内(外返し)20度・回外(内返し)30度と比較すると多少は減少する。
大腿切断にて装具を利用している場合、足関節の小さな傾きが下腿義足を伝わり膝継手に大きなアライメント異常を引き起こし、結果的に転倒リスクの向上へとつながるケースが頻発している。Greissinger足部義足はこのような問題に対応することができ、公共交通機関の利用や不整地での歩行にも対応することができる。また、ウェッジを調整できるタイプのGreissinger足部義足も存在しているため、足関節及び下肢への衝撃吸収性も任意調整することができる。難点としては見た目が挙げられ、明らかに義足を使用していることが分かってしまう。