大殿筋(Gluteus maximus) / 概要・起始停止・支配神経・運動
大殿筋の概要
大殿筋は臀部の表層に付着している筋肉である。表層から容易に触知することができる。人間の筋肉の中でも強靭な部類に属しており、股関節の伸展運動に関しては大きく関与している。走行・昇段・跳躍など、日常動作はもちろん、スポーツにおいても重要視されている筋肉である。二関節筋には分類されていないが、大腿筋膜張筋とともに腸脛靭帯へと停止している。なお、中殿筋・小殿筋は上殿神経支配であるのに対し、大殿筋のみは下殿神経支配である。神経支配に関しては、理学療法士・作業療法士の国家試験においては頻出の事項である。
大殿筋の起始・停止 / 支配神経 / 運動
大殿筋の起始・停止・支配神経・運動は以下のようになっている。
起始
腸骨・仙骨・尾骨の外側後面
停止
腸脛靭帯・大腿骨殿筋粗線(後面上部)
支配神経
下殿神経
髄節:L(4).5-S1.(2)